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『そろそろそこが見えてきた。何者としても振る舞うことのできる君自身が、
結局のところは何者でもなかった―――。
君の核となる個性は、無だ。空っぽだ。君には君としての顔がない。
のっぺらぼうだからこそ、どのような仮面でも被ることができたというだけだ』
――― 05 誰も知らないあなたの顔
『美しい花もいずれは枯れて散る。それが命あるものすべての宿命だ。
ならいっそ、咲き誇る姿のままに時を止めてしまいたいと思うのは、
無理もない話だね』
――― 06 狂王子の帰還
『サイマティックスキャンで読み取った生体場を解析し、
人の心の在り方を解き明かす……科学の叡智はついに魂の秘密を暴くに至り、この社会は激変した』
『だがその判定には人の意志が介在しない。
君たちは一体、何を基準に善と悪を選り分けているんだろうね?』
『僕は人の魂の輝きが見たい。それが本当に尊いものだと確かめたい。
だが己の意思を問うこともせず、ただシビュラの神託のままに生きる人間たちに、
はたして価値はあるんだろうか?』
――― 11 聖者の晩餐
『狩る者と狩られる者、その明確な違いを見分ける本能を、
いつから人は見失ってしまったんだろうね』
――― 14 甘い毒
『本はね、ただ文字を読むんじゃない。自分の感覚を調整するためのツールでもある』
『調子が悪いときに、本の内容が頭に入ってこないことがある。
そういうときは、何が読書の邪魔をしているか考える。
調子が悪いときでも、すらすらと内容が入ってくる本もある。なぜそうなるかを考える。
―――精神的な調律、チューニングみたいなものかな。
調律する際、大事なのは紙に指で触れている感覚や、
本をパラパラとめくったとき瞬間的に脳の神経を刺激するものだ』
――― 15 硫黄降る街
『【正義は議論の種になるが、力は非常にはっきりしている。そのため、人は正義に力を与えることができなかった】』
――― 16 裁きの門
『僕はね、この人生というゲームを心底愛しているんだよ。
だから、どこまでもプレイヤーとして参加し続けたい』
――― 17 鉄の腸
『……【イエスは、別のたとえを持ち出して言われた】』
『【天の国は次のようにたとえられる。ある人が良い種を畑に蒔いた。
人々が眠っている間に、敵が来て、麦の中に毒麦を蒔いて行った】』
マタイによる福音書、十三章・二十五節
『面白いことを言うな。孤独だと?それは僕に限った話か?
この社会に孤独でない人間など誰がいる?』
『……他者とのつながりが自我の基盤だった時代など、とうの昔に終わっている。
誰もがシステムに見守られ、システムの規範に沿って生きる世界には、人の輪なんて必要ない。
みんな小さな独房の中で自分だけの安らぎに飼い慣らされているだけだ』
――― 21 血の褒章
『だがね、僕はむしろ評価する。孤独を恐れない者を、孤独を武器にしてきた君を』
『……ひどい出血だ。これだけの血があれば、本が一冊書けたかもしれない。ニーチェの言葉を思い出すよ』
『そのうちに君も死ぬ。生まれ変わったら、もう一度やろう』
――― 22 完璧な世界
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一番印象に残ってる台詞は、
『……他者とのつながりが自我の基盤だった時代など、とうの昔に終わっている。
誰もがシステムに見守られ、システムの規範に沿って生きる世界には、人の輪なんて必要ない。
みんな小さな独房の中で自分だけの安らぎに飼い慣らされているだけだ』です。
『正義は~』もすごく印象深い台詞なのですが、これは引用なので例外ということで。。。
この槙島というキャラ。ストーリー上のボスキャラなんですが、、、
ただ悪という一言では言い表せない人物なので本当にお気に入りでした。
PSYCHO-PASSを知らない人がこのページを見ることは少ないかと思いますが、
もしまだ見たことがないのであれば、是非一度見てもらいたい良い作品でした。
オススメです。
公式HP:http://psycho-pass.com/
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